2022年10月17日月曜日

8 1/2

 
☆☆☆★  フェデリコ・フェリーニ  1965年

実に3か月ぶりの映画館である。予告編が
終わって暗くなる瞬間はわくわくしました。
東宝の「午前10時の映画祭」ってまだやっ
てたんですね。強制的な早起き生活になっ
たため、朝ご飯をしっかり食べて家事を終
えても、朝8時半に新宿にいるのは苦でも
なんでもない。

マルチェロ・マストロヤンニ主演の、言わ
ずと知れた映画史に刻まれた作品である。
フェリーニ自身を思わせる映画監督を主人
公に、夢とうつつを行き来しながら描き出
される錯乱と混沌の世界。妻を演じるアヌ
ーク・エーメ、湯治場の幻の女クラウディ
ア・カルディナーレなどキャストも豪華そ
のもの。せわしなく流麗なワークを続ける
「動的な」カメラとともに、この映画に陶
然となったかというと…いまいち乗り切れ
なかったというのが正直なところ。ラスト
の、キャスト全員が輪になってダンスする
シーンはもともと無かったが、予告編とし
て撮影の機会が設けられたときにこのラス
トも撮ってしまったというのはおもしろい。

                9.29(木) TOHOシネマズ新宿




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