2013年4月9日火曜日

レザボア・ドッグス


☆☆☆★★★     クエンティン・タランティーノ    1991年

新作に向けて、気持ちを盛り上げるためとりあえず「レザボア」
を鑑賞。案の定、最高に盛り上がる。
シビれるポイントは枚挙に暇が無いが、今回は「ミスタ・ブロンド」
が警官の耳を切り落とす前に踊るテキトーなダンスにシビれる。
耳を切るのは『続・荒野の用心棒』へのオマージュでもあったの
だな。

「ナイスガイ・エディ」っていうネーミングも最高だよね。

                                                                3.29(金) Blu-ray Disc


2013年4月8日月曜日

突撃


☆☆☆★      スタンリー・キューブリック     1957年

こないだの『博士の異常な愛情』をきっかけに、キューブリックが
気になり出した。
本作は、塹壕の中で突撃命令を待つ兵士をカーク・ダグラスが
激励する移動ショットが有名な戦争映画だが、キューブリックは
当然単なるドンパチでは終わらせない。組織としての軍隊の硬
直性を痛烈に皮肉る「苦い映画」である。

                                                                       3.28(木) DVD


2013年4月6日土曜日

NINIFUNI


☆☆         真利子哲也       2011年

宮崎将、ももいろクローバー、ほか出演。

何が良いのやら、俺にはさっぱりだった

                                                           3.28(木) DVD


2013年4月5日金曜日

続・荒野の用心棒


☆☆☆★★      セルジオ・コルブッチ     1966年

原題は"DJANGO"つまり「ジャンゴ」。
タランティーノの新作"DJANGO UNCHAINED"はこの作品にオマージュ
を捧げたものとなる。当地では4/6(土)公開なので、まだ観ていないが…。
どうも西部劇とかマカロニ・ウェスタンって、自分で進んで観ようとは思わな
いんであるが、やっぱり名作とされているものはそれなりに面白い。
いや、「それなり」というより、かなり面白かった。

棺桶を引きずりながら荒野をゆく伊達男。彼の名は「ジャンゴ」。
70年代歌謡曲のようなメインテーマがバカバカしくて、切ない。

ちなみに『荒野の用心棒』とは関係ない、まったく独立した作品である。

                                                                           3.27(水) DVD


マグノリア


☆☆☆★★      ポール・トーマス・アンダーソン     1999年

寡作の巨匠PTAの有名作である。
「何かがある」という感じを画面にみなぎらせながら、思わせぶりに進行
していく映画なので、ノレないひとには辛かろうと思う。私は好きだがね。
ハスミンはきっと嫌いだろうな。

肝心のオチ(例の"雨"です)を既に知ってしまっていたのだが、非常に
楽しく観ることができた。「不吉さ」が「楽しい」というのも、映画ファンの
ある意味屈折した嗜好なんだろう。でもこの映画は楽しい…ですよね?
特にトム・クルーズ。大笑いしました。
このひとは風格のある映画を撮るよ。

PTAは新作『ザ・マスター』が公開中。
どうも好評とは言えないようだが、出張があれば観たいと思っている。

                                                                            3.26(火) DVD


2013年4月3日水曜日

恍惚の人


☆☆★★★       豊田四郎       1973年

『風と共に去りぬ』から一転、といっては失礼かもしれぬが、一転。
「恍惚の人」とはつまり今でいう「認知症」のこと。「介護」をめぐる
終わりのない苦しみを高峰秀子が耐え忍ぶ映画である。
救いの無い映画は観ていてツライものがある。

原作はご存じ有吉佐和子。脚本は松山善三。

                                                          3.24(日) BSプレミアム


2013年4月2日火曜日

風と共に去りぬ


☆☆☆★★★      ヴィクター・フレミング      1939年

高評価が続きますが。
こんなに名作ばかり観てたら当然か。

戦後、この映画を観て、戦争中にこんなん作ってる国と戦って勝てる
わけがなかったと改めて思った、というような文章を複数見た気がす
るのだが、誰だったか思い出せない。別に国力(軍事力)と映画を作
れる「余裕」とが直結するとは思わないが、鑑賞中、しきりとそのこと
を思い出してしまったのは、やはりこれだけの"絢爛豪華"な映画を、
1939年に作れてしまうアメリカという国の圧倒的な「パワー」に思いを
馳せずにはいられなかったからだろう。

スカーレット・オハラは決して万人に親しまれるキャラクターではない。
むしろこんなヒロインで3時間半もつのか、と思うぐらいだが、不思議
ですね。メラニーの人物造型も秀逸。

                                                                  3.23(土) BSプレミアム