2011年6月15日水曜日

プリンセス トヨトミ

☆☆☆       鈴木雅之      2011年

こういう、大風呂敷を広げる感じの話は嫌いじゃない。歴史
ミステリめいた展開も、飽きさせなくていいと思う。ただ、あの
男の子が性同一性障害という設定は、映画だと何の必然性
も無い気がしたけど、小説には何か理由づけがあるのだろう
か。父親と息子、という軸をより印象づけようとしたのか。
まあ面白かったかと問われれば、普通、かな。

独立国の話というと、『吉里吉里人』『同時代ゲーム』『希望の
国のエクソダス』なんかが思い浮かぶが、なぜかどれも大阪
ではない。もう半分異国みたいなものだから意外性に欠ける
のか。私の住む釧路は、空港の到着ロビーに「釧路という異
国」と銘打ったポスターを貼って、その異国性を観光の売りに
しているぐらいである。釧路がどのぐらい異国かは、気象情報
で日々の「予想最高気温」をご覧いただければ、お分かりにな
るかと思う。昨日今日と仕事で霧多布にいたのだが、寒さに震
えながら仕事をしていた。夏場、冷房が使えなくて死にそうだと
いうひとに、避暑地としての釧路をアピールしているところであ
る。去年居た感じだと、今日は半袖着たいな、という日が年に
4、5日ですよ。

                                 6.4(土) ワーナーマイカルシネマズ釧路

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