-太平洋戦争70年目の真実-
☆☆☆★ 成島出 2011年
山本五十六という人物のことは詳しく知らなかった。真珠湾攻撃を
指揮したひと、ぐらいのイメージしかなかったので、本作で描かれる
山本五十六像はとても魅力的で、こんなひとが海軍の現場のトップ
にいたのかという驚きと、役所広司の快演とが相俟ってたいへんお
もしろかった。
どの程度フィクションなのかが私にはまったく分からないのだけど、
半藤一利が監修だから、細かい会話とかはともかく、おおかた史実
に基づいているのだろう。
ただ、観ているうちに、あまりにカメラが動かない絵が多く、役所広司
のアップばかりなのが不満ではあった。絵の構成とかカメラの動きで
印象に残るおもしろいカットってひとつも無かったような気がする。そ
うすると、2時間ドラマと何が違うんだろうと思ってしまうのである。映画
なんだからもうちょっとさぁ、ないの? こないだキューブリックの若い頃
のことをBSでやってたけどさぁ、青の時代とかいって。カメラってやっ
ぱ動いてナンボなんじゃないの。と私がプロデューサーだったら無責任
に放言したいところである。
しかしこの映画の役所広司はほんとに良い。柄本明と香川照之はちょっ
と見飽きてきた。かれら邦画ぜんぶに出てるのか?
12.25(日) ワーナーマイカルシネマズ釧路
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