☆☆☆★★ 青山真治 2013年
やっと観れたぜ、青山真治。
映画館で観るとまた違うのかもしれないと前置きしておくが、
実はもっとヒリヒリした感じで来ると予想していた。
灼けつくような「渇き」を原作からは感じていたので、それを
これでもかと映像化してくるに違いない、と。
原作は中上健次を想起せずにはおかない地縁と血縁と暴力を
めぐるどちらかといえば「男の物語」であったが、映画を観た
田中慎弥の感想にもあったように、映画では男たちは遠景に
退き、田中裕子―篠原友希子―木下美咲という「女の物語」が
展開されていた。青山真治の面目躍如といったところだが。
3人とも良かったね。
原作からの飛躍を試みた最後の15分ほどは、あまりうまくいっ
ていないように思った。
3.21(金) DVD
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