☆☆☆★★★ フランソワ・トリュフォー 1976年
素晴らしい映画で3週間にわたったトリュフォー映画祭を締めくくる
ことができて余はたいへん満足している。最終日の最終回だった
こともあり、上映後の劇場には自然と拍手が起こった。
子どもを使うのがうまいトリュフォーだが、全篇にわたりほぼ子ども
の演技だけで構成され、即興も多いと聞いて、正直観る前は不安
だった。しかし杞憂。なんたる杞憂。子どもたちの自然な表情や演
技に魅了される。
原題は「おこづかい」の意だそうな。
たしかに「思春期」はヘンであって、登場するのはいずれも10歳前
後と思しき幼い子どもたちである。思春期といったら、いくら早熟な
フランスの子といえどもせいぜい中学生だろう。
10月はさながらトリュフォーにささげた一か月であった。有楽町の
ビックカメラに通いすぎて、飽きた。13本のトリュフォー映画を観た
が、気に入ったのは
①トリュフォーの思春期
②終電車
③夜霧の恋人たち
となろうか。『恋愛日記』もなかなか。やっぱりカラーになってから
のほうがおもしろい。
10.31(金) 角川シネマ有楽町
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