☆☆☆★ 新海誠 2016年
絵はほんとうにキレイで、脈動する東京の風景などは、
ずっと眺めていたい。バンプもどきのラッドがその絵に
よく溶け合って、ある種の高揚感がある。
私は新海監督のことはほとんど何も知らず、こないだの
「SWITCHインタビュー」で得た情報がすべてである。
「すれ違い」を描くので有名というだけあって、たしかに
後半などは主役の男女が怒濤のすれ違いっぷり。宙づ
り感がずっと続くわけだが、みんなはそれを「切なさ」と
名付けて感じ入っているというわけだろうか。私にはた
だの「宙づり感」でしかなかったが。
時空を超えたすれ違い、となると「時かけ」に似てくるの
は必然である。時空を超えるためには仕方ないが、よく
意識を失う高校生であった。
大ヒットしているのは結構なことで、水を差すつもりはさ
らさらないけれど、ひとつ不満があるとするなら、言葉が
ない、という印象をぬぐえない。展開はよく考えられてい
るものの、心に引っ掛かるセリフが無かった。
ラスト、三葉が町長を説得する"言葉"が描かれなかった
のは単なる怠慢だと思う。
9.21(水) 新宿バルト9
「言葉がない」に一票。
返信削除怠慢に一票。
返信削除このコメントは投稿者によって削除されました。
返信削除ありがたうございます(笑)。
返信削除たそがれどき、かはたれどき、かたはれどき…
といふのはありましたが、それほど重要な
キーワードでもありませんでしたし。
まあ面白かったですけどね。
強いていへば、といふところです。
転校生に一票。
返信削除フシギだね、『転校生』には言及してませんが…。
返信削除そりゃあ「男女の入れ替わり」であの作品を
想起しないわけはないけどね。