☆☆☆★ ティエリー・デメジエール/アルバン・トゥルレー 2016年
パリ・オペラ座の芸術監督に史上最年少で就任した振付師
ミルピエ氏の新作発表に密着したドキュメンタリー。ちなみに
『ブラック・スワン』の振付を担当した縁でナタリー・ポートマン
の夫となった人物でもある。
前半は正直、踊りらしい踊りも見えず周辺事項ばかりなので
退屈ぎみだったが、後半になるとがぜん面白くなった。
33分の新作を完成させるまでの40日間の記録だったが、ダン
サーたちとイメージを共有するため、言葉を尽くし、比喩表現
を駆使し、時には自分で踊ってみせ、ほんとうに少しづつ完
成に近づけていく。公演とはもちろん振付だけすればいいの
ではない。オーケストラ、衣装、舞台装置、小道具、照明、宣
伝……。33分とはいえほんとうに手間がかかる。
同じ"踊り"という身体表現ながら、「コンテンポラリー」と「クラ
シック」を完全に対比して捉えていることが興味深かった。
まあ字義通りではあるのだが。
英語タイトルは"RESET"とのこと。意味深だ。
劇中で1度この言葉が使われたような気がするが、詳しくは
覚えていない。
これで100本! なんとか達成。
12.30(金) Bunkamuraル・シネマ
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