☆☆☆★★ 行定勲 2017年
内容はもちろんしょーもない話なのだが、鑑賞の作法として
はもうホラー映画と同じでいいと思う。つまり技術や演出で
観客の心理をいかに動かすかという行定さんの方法論をカッ
トの積み重ねからいかに読み取るかに目を転じると、けっこ
うおもしろかった。
現在の架純ちゃんが前枠、後枠のような感じで始めと終わり
にあり、本編はすべて大学時代の回想。その回想の中に高校
時代の回想が入る。
シャワーのお湯をかけあうラブシーンには思わず笑いそうに
なる。マツジュン、架純ちゃんの服にお湯をかけるんだ! と
念じたけど、行定さんはもちろんそんな演出はしなかった。
それにしても、「許されぬ恋」と宣伝文句には踊るが、許さ
れないことをしてるのはマツジュンだけで、架純ちゃんは別
に悪くないような。教え子の高校卒業の日に教師であるマツ
ジュンがとった行動こそがすべての元凶のような気がしてな
らないのである。そして酔っ払って運転できないだかなんだ
か知らないがいちいち電話してくんじゃねーよ! 代行呼べ。
10.8(日) 新宿ピカデリー
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