2018年6月10日日曜日

リアリティのダンス


☆☆☆★   アレハンドロ・ホドロフスキー  2014年

ホドロフスキー初体験!
『エル・トポ』はじめとにかく「カルト映画の祖」と聞いて
いるので、もっととっつきにくいものを想像していた。しか
し昼寝もばっちりだったせいか、2本立てで一睡もせず(珍
しいことです)。 すぐ服脱いですっぽんぽんになるので、
その度にビックリして眠くなる暇がないということかもしれ
ないが。

ホドロフスキー自身が案内役を務め、自伝的なストーリーを
進行させていく。強圧的な父親との葛藤という大きな主題が
あり、そのまわりに色々へんてこりんなモノ・ヒトがわんさ
か登場する。思ったより観やすいのだけど、音楽がけっこう
主張してきて、ちょっとうるさいというか過剰だと思った。

しかし初めて知ったが、ホドロフスキーの同族経営はすごい。
主役に自分の息子のブロンティス、クリストバルという息子
も奇妙な行者の役で出演し、音楽は息子のアダンが担当。
そして衣装・美術は妻のパスカル・モンタンドン=ホドロフ
スキーとのこと。この脈々とした血の濃い感じも、ちょっと
ガルシア=マルケスみたいである。

                                                        6.2(土) 早稲田松竹


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