2020年1月1日水曜日

ベスト5 <新作>


賀正。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回も10本選ぶほど観ていないので、ベスト5です。


1.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド  Q. タランティーノ

2.  ROMA   A. キュアロン

3.  運び屋   C. イーストウッド

4.  i -新聞記者ドキュメント- 森達也

5.  グリーンブック  P. ファレリー

次点. バーニング 劇場版  イ・チャンドン


<講評>
今年観た映画を振り返ってみたとき、カーステレオ
で古いアメリカン・ポップスを流しながらおっさん
がハイウェイを疾走している様子が浮かんでくる。
『グリーンブック』と『運び屋』を続けて観たとき
に「うーん、なんだか似ているなー」と思ったのが
きっかけだが、その後『ワンス・アポン~』でも
『アイリッシュマン』でも似たようなシーンを目に
するにつけ、どうやら今年はロードムービーの当た
り年だったのかと思うことにした。

タランティーノは劇映画を10本で引退すると表明し
ている。9本目となった『ワンス・アポン~』はすば
らしい傑作だったが、つまり残りはたったの1本。や
めないで欲しいのはやまやまだが、果たしてどのよ
うな引退作を撮ってしまうのか、どうしても期待は
高まるのである。

『ROMA』は何気なさの中に込められた監督の魂の
ようなものに感応してしまう秀作であった。イース
トウッド老師の健在を確かめられた『運び屋』、オ
ーソドックスな作りで分かりやすく「深イイ」『グ
リーンブック』、私のベストには入らないが多くの
ひとの心をとらえた『ジョーカー』など、アメリカ
映画はやはり懐が深いし、豊かである。

対して邦画はドキュメンタリーの『i』が1本と、ま
あ少々さみしい。『バーニング』は主役の朴訥な顔
をした俳優が名演技だったと思う。

<観た新作映画>
サスペリア、バーニング 劇場版、グリーンブック、運び屋、ROMA、旅のおわり世界のはじまり、海獣の子供、ブラック・クランズマン、イメージの本、新聞記者、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド、凪待ち、真実、ドリーミング村上春樹、ジョーカー、八つ墓村、ひとよ、i -新聞記者ドキュメント-、アイリッシュマン、おちをつけなんせ、GOODBYE KISS(21本)

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