2021年4月9日金曜日

【演劇】 天保十二年のシェイクスピア

 
作・井上ひさし 演出・藤田俊太郎
音楽・宮川彬良

ブルーレイで鑑賞。
下総の対立するヤクザ者一家の抗争の話に、
ありとあらゆるシェイクスピア劇の要素を詰
め込んだ野心作。それを宮川彬良がさすがの
引き出しの多さというか、ごった煮の、なん
でもありの音楽で迎え撃つ。さながら一騎打
ち、という感じである。
To be or not to be, that is the question.
いわずと知れた『ハムレット』のセリフだが、
これを平成から明治まで、歴代の訳者がどう
訳したかを滔々とまくしたてる場面が、今回
の役者泣かせ。だって一文字も間違えられな
い。浦井健治ががんばっていた。

「よそ者」として現れ、口先の達者さでのし
上がっていく不具者を高橋一生が演じる。頭
のネジがぶっ飛んでる人物をやらせると巧い
ね。声も野太くて、歌も悪くない。舞台向き
である。

                           3.21(日) Blu-ray Disc




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