2021年6月26日土曜日

アメリカン・ユートピア

 
☆☆☆★★★  スパイク・リー  2021年

ただのコンサートとも違うし、ミュージカ
ルというと余計遠ざかる気がする。スパイ
ク・リーによってカメラにおさめられたデ
ヴィッド・バーンのライブは、徹頭徹尾、
歌と演奏が主なのはもちろんだが、すべて
の楽器をワイヤレスにすることで可能となっ
た視覚的なパフォーマンスでもある。英語
の歌を聴いても歌詞が分からない身として
は、こうして映画になることで字幕で対訳
が読めて助かるし、真俯瞰やバックショッ
トなど、客席からでは観られないアングル
からも観られたりで、たぶん普通にライブ
を観にいくより楽しめてしまうのが良いん
だか悪いんだか。

複数人のパーカッションで生み出される、
トーキング・ヘッズ時代からの特徴のポリ
リズムが心地よい。デヴィッドおじいちゃ
んのトボけた感じの歌とほどよいダンスが
いちばんの魅力なのは言うまでもない。

                            6.10(木) シネクイント




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