2011年2月1日火曜日

ソーシャル・ネットワーク

☆☆☆★★★    デヴィッド・フィンチャー   2011年

実在の人物、しかも同時代に現に生きてる人間を題材によく
ここまでやれるものだ。facebookの創始者マーク・ザッカーバ
ーグを「欠陥を抱えた天才」というよりはほとんど「最低の人間」
として描写する本作。
新作なので内容を詳しく書くことはしないが、評判通りの秀作
で、私は非常に満足した。勝因は、何を措いても主役(ジェシー
・アイゼンバーグ)の一世一代の好演。もう彼にはマーク・ザッ
カーバーグの青白いオタクのイメージがついてしまって、能天
気なサーファーの役とかは金輪際来ないんじゃないかと余計
な心配をしてしまうほど素晴らしい演技。と思って、何気なく彼
のフィルモグラフィーを見ると、「イカとクジラ」という懐かしい映
画が。あ、あのピンク・フロイドの「hey you」を自分の曲として
文化祭で歌っちゃうお兄さんだ。あれも青白い高校生の役だった。

あとは、構成が凝っていて、時系列のいじくり方もけっこう面白い。
サブキャラたちがなかなか印象的。音楽がトレント・レズナーとい
うことで、注意して聴いていたが、かなりカッコいい音世界で、非常
に良い。などなど、良かった点はいろいろあれど、まあ題材と主役
が決まった時点でもう勝ったようなもんかもね、この映画。
そんな簡単なもんでもないかもしれないけど。

                               1.29(土) ワーナーマイカルシネマズ釧路


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