☆☆☆★★ デビッド・フィンチャー 2012年
サスペンスとして及第点はいっていると思う。スキャンダルの渦中
から逃れたい雑誌記者と、背中にタトゥーのある天才ハッカー少女
のコンビがまずおもしろい。スウェーデンの島、少女の失踪、華麗
なる一族、突き放したラストも切なくていいんじゃないか。
ただ惜しむらくは、最後いよいよ登場する殺人鬼に魅力がない。
『羊たちの沈黙』以来、猟奇殺人者にはひとしくレクター博士なみの
人間的魅力が求められることになっているのである。そういうルール
である。今回の、変態度はまあまあだが、動機も手法もいまひとつ
インパクトに欠ける。
しかし158分あったとは思えない。さすがはフィンチャー兄貴だ。
2.14(火) ワーナーマイカルシネマズ釧路
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