2013年3月1日金曜日

祇園の姉妹


☆☆☆★★       溝口健二       1936年

山田五十鈴、当時19歳。既に娘を産んだ後とのこと。
ちなみに娘とはのちに女優になる瑳峨三智子。

いやぁ、セリフがわからんわからん。
京都弁がわからないのと、当時の風俗に関する用語がわから
ないのと両方あるのだろうが、とにかく、こんなに難しいとは思
わなかった。といっても、細部がわからないというだけで、大筋
はわかるよ、もちろん。日本語なんだから。これ、京都出身の
やつに観せてみたいね。それでもわからないようだったら、そ
れは既に文化の断絶が起きていることの証左でしょうな。

しかしわたくし、わからないセリフが出てくると燃えてくるタチな
ので、俄然この映画は楽しめた。溝口映画の「カメラワーク」と
かそういうのは、うーん、よくわかんない(ローラ風)。

本当は今夜は『脳男』で爽快なサイコキラーぶりを楽しんで、
気分よく布団にもぐり込む算段であったのだが、予想に反して
不満の残る出来だったため、口直しに戦前の溝口映画を観る
ことになった。思わぬ1試合3安打の日になってしまった。

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