2013年7月20日土曜日

スプリング・ブレイカーズ


☆☆☆        ハーモニー・コリン       2013年

あまり前情報は入れずに、なんとなくポスターの感じと、「大学の
春休み(Spring Break)、田舎の女子大生4人が、時間と発育十分
なそのカラダを持て余してどっかのリゾートに遊びに行くも、トラブ
ルに巻き込まれるか何かしてビキニ姿のままマシンガンを打ちま
くったりする」らしいというあやふやな情報を胸に、猛暑の渋谷を
パルコまで歩く(たいした距離じゃないが)。

うーん。もっとタランティーノ的な痛快さを期待していたのだけれど、
私の好みからすると若干能天気すぎた。『俺たちに明日はない』を
彷彿させる無軌道な犯罪映画っぷりは、好きなひとは好きだろう。
私はあまり好きではないが。
致命的な欠陥だと思うのは、肝心の犯罪組織の頭である"エイリア
ン"が、なんか後半情けなくねぇ? ということ。幼稚な上に行動も
思慮に欠け、とてもじゃないが、命を張って裏社会で頭角を現して
きた人物とは思えないのである。もっと「いかに彼が頭がキレるか
を物語るエピソード」をひとつふたつでも入れないと、説得力がそ
こでぐっと下がっている気がする。

あとこれは三半規管が弱いせいなのだが、ハンディの微妙にフラ
フラする絵をずっと見せられると、酔っちゃうんすよ自分。途中で
気分が悪くなり、しばし目を閉じて休憩しながらの鑑賞となったこ
とを付記しておく。

                                                             7.7(日) シネマライズ


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