☆☆☆★★ マイケル・マン 1995年
アル・パチーノとロバート・デ・ニーロという二大スターの共演
によるクライム・アクション大作。
現金輸送車の(かなり乱暴な)襲撃に始まり、銀行強盗、白昼
の路上での銃撃戦、深夜の計画的な銀行侵入、最後は1対1
の飛行場での決戦。観る側の集中力を切らさない構成と演出
が素晴らしい。170分、退屈せず。
私はマイケル・マンについて多くを知らないのだが、ちょうど
キネマ旬報で井筒和幸がこの『ヒート』について熱く語ってい
るのを発見して読んでみた。するとどうやらナイト・シーンや
銃撃戦(蜂の巣になる自動車!)、そして「群衆の流れに逆ら
いながら相対する2人の男」といった、本作にも多用されてい
るシチュエーションを得意とする方らしい。しかし最後のは何
だろね。おもしろいけど。
徹頭徹尾、マッチョな世界観に貫かれており、男は端役にいた
るまで皆けっこう魅力的に描かれるのに対して、登場する女が
みな類型的でつまらない。興味が無いのか、あるいは内田樹
が言う所のアメリカ映画に見られる「ミソジニー」の典型なのか。
まあマイケル・「マン」というぐらいだから……というのはくだらな
い冗談です。
5.20(水) BSプレミアム
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