2018年8月10日金曜日

バリー・リンドン


☆☆☆★★★   スタンリー・キューブリック  1976年

この不思議な映画は、私には今までまったく観た
ことのない種類の映画に思えた。なんと言えばい
いのだろうか。バリー・リンドンという一人の男
の「一代記」といえばそう言えるのだが、いった
い何を見せられているのか、カットが積み重なる
につれてだんだん分からなくなってくる。

しつこいしつこいズームバック。いったい何回繰
り返されたのか。さらにそれに輪をかけてしつこ
いヘンデルの「サラバンド」。園子温も好んで使
うあの旋律が、偏執的なまでに繰り返され、既視
感・既聴感に何度も襲われる。

しかしおもしろい映画だった。

                                                    7.23(月)BSプレミアム


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