2018年10月14日日曜日

菊とギロチン


☆☆☆★     瀬々敬久    2018年

明治から昭和初期にかけて、20以上の団体があった
という女相撲。そして大正末期の社会主義運動。平等
な社会の実現のために革命の必要を訴えるアナキスト
集団"ギロチン社"の若者たちと、全国を巡業する女相
撲の力士たちが不思議な交流をもつという話で、上映
時間189分の大作である。

力作なのは間違いないのだが、女相撲と社会主義運動
という二大要素が違和感なく混じり合っていたかとい
うと疑問だ。たまたま関心があって調べたふたつを無
理やり一緒にした感が拭えなかった。

主役こそ東出くんだが、女相撲の力士たちなどはあま
り有名な役者も使わず(使えず?)、演出で乗り切っ
た。渋川清彦の座長役がハマっていて最高。

                                               10.5(金) キネカ大森


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