2018年10月24日水曜日

麥秋


☆☆☆★    小津安二郎    1951年

10年以上ぶりに再見。ほとんど何も覚えていな
かったので、新しく観たのと同じである。
BSで放送された「デジタル修復版」で鑑賞。映
像・音声ともにノイズが取り除かれて、観やす
く聞き取りやすい。まだ聞き取れないセリフは
あるが、すばらしいことだ。

『晩春』(1949年)では笠智衆は原節子の父親
役だったが、今作では父親は菅井一郎で、笠は
兄の役。枯れてない笠智衆はちょっと恐い。

毎度、小津映画では、耳慣れない常套句が楽しみ
のひとつだが、この映画でもあった。
高堂国典が言う、

 嫁にゆこじゃなし婿取ろじゃなし、
 鯛の浜焼き食おじゃなし

もうまったく意味不明である。たぶん単なる言
葉遊びで、あまり意味は無いと思われる。

                                     10.7(日) BSプレミアム


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