☆☆☆★★ ベルナルド・ベルトルッチ 1979年
確固たる美意識に裏付けられた美しさを放ち続けるフィ
ルム、という印象。どの瞬間を切り取っても、一枚の絵
として成立するよう設計されたショットの積み重ねであ
る。そもそも映画とは活動写真、つまり「写真が動く」
ものであるというその原点を思い出す。
また思わせぶりな移動ショットがたまらない。黒沢清っ
ぽい。あまり黒沢の口からベルトルッチの名を聞いた覚
えはないが、影響を受けているんだろうか。フェリーニ
といいヴィスコンティといい、イタリア映画は肌に合わ
んと常々公言してきたが、ベルトルッチは好きな作品が
多い。
北イタリアのタラという小さな町に、父の謎の死の真相
を探るため、主人公が降りたつ。父は「リゴレット」が
上演されている劇場で何者かに銃殺されたのであった。
原作はボルヘスの短篇らしい。
字幕:山田宏一
と出たのだけど、あの山田宏一? イタリア語もできる
のだろうか。それとも別人なのか。
10.29(月) 早稲田松竹
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