2020年10月26日月曜日

テネット

 
☆☆☆★★★  クリストファー・ノーラン 2020年

最後の★はもう努力賞というか、この途方も
ない撮影をよくやり遂げましたという「敬意
の加点」が半分。演じている俳優たちですら
台本が理解できなくて監督を質問責めにした
というが、このおそろしいほど複雑なプロッ
トを保ちながら、かつエンタメとして成立さ
せることの困難さよ! 「映画に必要だから」
という理由で本物のジャンボ・ジェットを建
物に激突させて炎上させることができるのは
今やクリストファー・ノーランだけだろう…。

ノーランはおそらくある種の使命感をもって
「敢えて」超大作映画を作っているんだと察
する。はっきり言ってこんな映画、大変なだ
けで、苦労に見合うだけのもの(報酬、名誉、
達成感…)が得られているとは到底思えない。
余計なお世話ながら、ね…。
いずれにせよ私たちにできるのは、ただただ
映画館に観に行くこと、それだけだ。「難し
そう」「150分は長い」とか諸々の理由で観
に行っていないひとは、考えを改めて観に行
くべし。わけが分からなくてもいいじゃない
ですか。


実はこれで95本目なのである。
フフフ、今年はもらった……!

                             9.26(土) 新宿ピカデリー




0 件のコメント:

コメントを投稿