2022年1月22日土曜日

メゾン・ド・ヒミコ

 
☆☆☆★★  犬童一心  2005年

またしても目黒シネマ。
今度は田中泯の出演作の2本立てである。
ちょうど2本とも前から観たいと思い続けて
いたので、フィルム上映で観られる機会も滅
多にないだろうし、休日にしては早起きをし
ていそいそ出かける。

犬童一心×渡辺あやのコンビは『ジョゼと虎
と魚たち』がすでにあり、こちらは一時期、
日本映画でいちばん好きなんじゃないかとい
うくらい好きだった。今はそこまでではない。

ゲイのための老人ホームを舞台に、父と娘の
確執と和解が描かれる。老人ホームを建てた、
自身もゲイで銀座で長くゲイバーをやってい
た父親役が田中泯。病で臥せっていて、登場
シーンは多くはないが、画面に登場するとそ
の存在感に目をみはることになる。娘が柴咲
コウ、父親の現在の恋人にオダギリジョー。

独特のオフビート感は本作において増してい
て、時に映画の流れが阻害されてるんじゃな
いかと思うくらい無駄(失礼)なカットが散
りばめられている。俳優たちもどういうテン
ションで演じればいいか難しかったのではな
いかと想像するが、ルビィ以外のひとは抑制
的な芝居に徹したことが良い方に作用してい
ると思う。そして細野さんの音楽がすばらし
い。

                                1.16(日) 目黒シネマ




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