2022年1月30日日曜日

フラワーズ・オブ・シャンハイ

 
☆☆★★    候孝賢    1998年

実は目黒シネマと同じ日。朝の2本立てを観
たので、映画館を出てもまだ14時である。
候孝賢の未見の2本立てをやっているのは知っ
ていたので、余勢を駆ってそのまま早稲田松
竹へ。2本立てをハシゴするのは初めてのこ
とである。

中国文学の古典『海上花』が原作の映画は、
清朝の遊郭が舞台。全篇にわたって室内シー
ンしかなく、ワンシーン・ワンカットが貫か
れている。しかしいかんせん話の内容がさっ
ぱりおもしろくない。みんなアヘンをぷかぷ
か吸いながら頽廃的な宴会に明け暮れ、惚れ
たの腫れたのくっつくの別れるのと、どうで
もいいことこの上ない。
家具調度には相当のこだわりがあったことは
見て取れたものの、美しいけれど単調な画面
にうんざりした。

なぜか羽田美智子さんが出演していて、しか
もトニー・レオンの嫉妬に狂う妻という重要
な役柄。しかしセリフはすべて中国語でハメ
かえられており、あれではあまり羽田さんが
出た意味がないのでは…。

                               1.16(日) 早稲田松竹




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