☆☆☆★ スタンリー・キューブリック 1960年
だいたい完璧主義者と言われる監督が歴史
超大作を撮ると、完成しないか、そうでな
くてもひどい出来になるような気がするが、
キューブリックでいちばんの長尺である本
作は、気合は感じるものの、なんだかあま
り腹にたまらないというか、もうちょっと
クセが強くてもよかったかなと。それは美
術なのか撮影なのか、そもそも脚本なのか、
原因ははっきりとは言い難いが、少なくと
も戦闘後の戦場が死体で足の踏み場もない
ほど埋め尽くされている、ああいう異様さ
が他にもあってよさそうに思った。
キューブリックでいえば『バリー・リンド
ン』も長尺だし歴史ものだし、もっとスト
ーリーは退屈だけれど、思わずスクリーン
に釘付けにさせられるような、特殊な力が
あったように思う。
10.17(月) BSプレミアム
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