2010年10月14日木曜日

セルフ・ドキュメンタリー                 映画監督・松江哲明ができるまで

松江哲明 著    河出書房新社

いままさに現役で走っているドキュメンタリー作家のセルフ・ドキュ
メント本。いかに映画に、ドキュメンタリーに関わることになったか。
そして、数ある自作の制作のきっかけや、その時の葛藤なんかが
つづられる。

松江哲明と聞いてもピンと来ないかもしれないが、映画好きならこ
の人が監督もしくは編集した作品を知っていると思う。

監督作(クレジットは「演出・構成」)は
『あんにょんキムチ』
『セキ☆ララ』
『童貞。をプロデュース』
『あんにょん由美香』
『ライブテープ』
他、AVなどが多数。TSUTAYAで借りられるのは『セキ☆ララ』と『あ
んにょん由美香』だけかな。『ライブテープ』は劇場に観に行った。

編集したものになると
『森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』
『谷村美月 17歳、京都着』
などなど。これはどちらも買えば観られる。どちらも秀作。

本書では、これらの作品のそもそもの成り立ちから、映画の専門学
校時代から監督が築いてきた多岐にわたる人間関係まで、まさに「
セキ☆ララ」に書いてくれていて、おもしろい。
文章は、まあ及第点といったところ。ブログで書き慣れているからか、
読み易い文章ではある。

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