2010年10月15日金曜日

エレニの旅

☆☆☆★      テオ・アンゲロプロス     2005年

このぐらいストーリーの展開がはっきりあると助かる。
が、このストーリーがまた戦争で子どもを失う救いの無い話で、
2時間50分映画を観て結局誰も救われないとなると、さすがに
暗い話が好きな私でも気が滅入る。
果てしなく続く長回しとロングショットは、3作目の鑑賞なので、
もういちいち目くじら立てることもなく、むしろ楽しみである。5分
ぐらいカットを割らないのはもはや当たり前で、これの撮影って
誰か間違えたらカットの最初からやり直しなんだよなぁ、と思う
と「ご苦労さんです」とスタッフを労わりたくもなってくる。

しかし考えてみれば、テレビドラマと映画を隔てるものは何かと
問えば、まず挙がるのは長回しとロングショットの自由度だろう。
それをここまでおおっぴらに「映画でごわす」と行使されるのは
なかなか爽快なことでもあるなぁ、と思いながら観た。

                                                       10.11(月)  BS-2

2 件のコメント:

  1. 松江さん好きだったのか!!

    私も池袋で「童貞を〜」を見て感動した。

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  2. 松江さん、好きだよ!
    でも「童貞。をプロデュース」観れてないんだ!
    毎年1回は都内のどっかで上映してるから観れるんだけどね。
    東京にいさえすれば。

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