2011年2月26日土曜日

ふたり

☆☆☆★★    大林宣彦    1991年


赤川次郎の原作を、舞台を尾道に変更しての映画化。
原作は中学のときに読んで、結構好きだった記憶がある。
今読んでも面白くはないと思うが。
成績優秀のうえ美人のお姉さんと、引っ込み思案で、成績
も中ほどで、目立たない妹のふたり姉妹。姉は突然事故で
死んでしまうが、妹が暴漢に襲われた時に、幽霊として現れ、
妹を救う。以後、妹と、姉の幽霊との共同生活が始まるが…
という完全な得意分野で、ノリにノッてる感じの大林監督。
少年少女のファンタジーを撮らせたらまず右に出る者はない
だろう。ファンタジーって往々にして、観てるそばからくだらな
いという思いが先行してしまって、性格的に合わないものが
多いが、大林監督のマジック・タッチを経たものは、すんなり
世界に入っていけるから不思議である。
妹を演じるのは新人・石田ひかり。ささやくような気だるい喋
り方が最初はイラつくが、だんだんとささやいてくれないと物
足りなくなる。


                             2.24(木)   DVD

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