☆☆☆★★★ 石井裕也 2014年
余勢を駆って石井裕也の新作も鑑賞。
すでに巨匠の風格さえただよう秀作となっていて驚いた。この緩急
自在の脚本と演出は何なんだ。すごいじゃないか。『ハラがコレな
んで』だけどうしてあんなに失敗だったのか、今もって不思議である。
原田美枝子のいろんな表情、セリフが頭から離れない。
母親の脳腫瘍が契機となって、バラバラだった家族がまとまり始め
るのだが…という話で、全編にわたって「病」が家族に重くのしかか
る。ただ明らかに当の病人である原田美枝子のキャラクターが「救
い」となっていて、言ってみればそこが映画の「肝」である。素晴らし
い演技を堪能した。
6.2(月) シネマフロンティア札幌
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