2014年9月21日日曜日

舞妓はレディ


☆☆☆★★         周防正行        2014年

楽しい映画だった。
舞妓さんに憧れ、独りで京都にやってきたものの、鹿児島弁と
青森弁のミックスでひどい訛りのある少女を、言語学者が矯正
して一人前の舞妓に仕立てる、というストーリー展開に、上映中
「そういうことか!」と思わず呟きそうになった。
そう。「舞妓はレディ」とは、「マイ・フェア・レディ」の「もじり」とい
うわけである。…ってアレ、知らなかったの、おれだけ?

「舞妓」も一つの大きな柱には違いないが、「訛り」がもうひとつ
の大きなテーマとなっていて、方言好きの私としては望むところ
である。途中、「深草少将の百夜通い」の話が出て来るが、去年
『にごりえ』で予習済みなので、これにも動じることはない。ブロ
グもたまには役に立つものである。
本家『マイ・フェア・レディ』でヒギンズ教授が、イライザの訛りを
矯正するための特訓フレーズ

The rain in Spain stays mainly in the plain.
(スペインの雨はおもに平地に降る)

って英語の授業でやりましたよね。いや、私の高校ではやったん
ですが、これから観る方はこのへんも覚えてると少し余計に楽し
めるかもしれない。

主演は上白石萌音(かみしらいし・もね)ちゃん。98年生まれだと。
ついこないだやん! と言いたくなりますね。妹の萌歌(もか)ちゃん
もタレント活動をしているそうな。よく声が出てるし、うまい。ミュージ
カルだからそりゃそうか。

                                                              9.13(土) 新宿ピカデリー


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