2014年9月14日日曜日

リトル・フォレスト 夏・秋


☆☆☆★         森淳一         2014年

小森(=リトル・フォレスト)に住み、米も野菜も自分で作る「自
給自足女子」が主人公。いくら「一度都会に住んだ」という設定
があるにしても、橋本愛はちょっとシティガール過ぎるんじゃな
いか、と危惧していたわけで、やはりもう一つなじんでいない感
じがしてしまう。悪いけど。

もっと「人間関係」を前面に出して来ないと映画が成立しないの
ではと予想していたが、意外にもかなり原作通り、食べ物のエピ
ソードを並べただけという構成。逆に勇気があるぜと感心した。
そのへんは「冬・春」篇で展開してくるようだ。終わり方も次あり
きだったし。まあいちおう次も観ようかな。


それにしても橋本愛。今週の週刊新潮によれば、新橋ロマン劇
場の閉館を心から惜しんでラストの3本を観に行ったあげく、ロマ
ンポルノとピンク映画を観まくってて、好きな女優さんは芹明香
と宮下順子とどっかに書いたという記事には驚愕したが、この娘
は日本映画界の至宝になるかもしれないね。ガリレオなら「実に
素晴らしい」と言う所だ。女優たるもの、そうこなくちゃいけない。
きっと信用する映画評論家がいて、「日本映画史」の文脈で語ら
れる名作たちをどうしても観たくなったのだろう、と想像する。
私も大学生のとき、モルモット吉田さんのブログに登場する作品
が名画座でかかるたびに、一生懸命観たものである。ただ私は
その時もう18歳ではなかったけれど……。橋本愛はまだ18歳!
うーん。実に素晴らしい、のかホントに?
愛ちゃんは黒沢清の『ドレミファ娘の血は騒ぐ』はもう観たかな。
洞口依子が可愛いピンク映画の名作。

                                                     9.7(日) 渋谷HUMAXシネマ


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