2016年4月29日金曜日

オデッセイ


☆☆☆★★    リドリー・スコット   2016年

遅ればせながら、観ました。

ハリウッドの脚本理論に則ったようなストーリー展開が若干
気に食わないけれど、長尺を長いと感じさせないのだから、
よくできているのだろう。
「限られたリソースを活用して苛酷な状況を生き延びる」とい
うテーマは普遍的で、普遍的であるがゆえにおもしろい。

劇中音楽の「選曲」が敢えてちょっとハズしていて、ギリギリ
「あざとい」までにはなっていないが、戦略を感じさせる。こ
れから火星を脱出できるかどうかという大事な場面でABBA
の"Waterloo"がかかるのだけど、これはつまり日本映画で
たとえるなら、イチかバチかの分かれ目の場面で森田童子
の「ぼくたちの失敗」がかかるようなものなんだろうか。つま
り一種のギャグと捉えていいのか?

                                                     4.12(火) 新宿ピカデリー


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