2020年11月28日土曜日

読書㉕


『土屋耕一のことばの遊び場。』
(東京糸井重里事務所)
「ほぼ日」で知って、箱に入った2冊組を
勇んで購入したのは、はるか昔…。もう読
まれることはないのかと思っていたよ。








『ことばの遊びと考え』
土屋耕一 著  糸井重里 編

糸井重里が編集したこちらは、エッセイが
数編と、コピーやキャッチフレーズの名作、
またコピーに対する土屋さんの考えなどを
集めたもの。文体は洒脱で、都会の知的な
オトナといった感じ。

ちょっとおふざけで「ハット」を題材にコ
ピー講座なんかもやっていて、ここでは実
際に読者の作品を募集してはいないので、
読者投稿に「ありそうなコピー」も自分で
考えているのだが、よくまあ次から次へと
出てくるものだ。ほんとに感心する。


『回文の愉しみ』
土屋耕一 著  和田誠 編

もう1冊の方、和田誠が編集したのは、回文
を中心に「ことばあそび」全般に関する文章
を集めたもの。もちろんエッセイの中にもポ
ンポンおしげもなく自作の回文が出てくるし、
読者からの投稿もある。その上、土屋さんが
メモとして書き留められていたものも一挙放
出されていて、何ページにもわたってひたす
ら回文が載っているその眺めは壮観である。
土屋さんの代表作は
 軽い機敏な子猫 何匹いるか
 (カルイキビンナコネコナンビキイルカ)

が有名だそうだが、たしかにキレイに決まっ
ている。

 春、谷に咲く 七草に似たる葉

なんてのもオシャレですな。



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