2020年6月9日火曜日

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ


☆☆☆★★★   バンクシー  2011年

バンクシーみずから監督した現代アートの、
特にウォールアート(またの名を"壁の落書
き")事情に特化したドキュメンタリーなの
だが、主人公というかおもな被写体はティエ
リーというロサンジェルスの古着屋である。
どうしてバンクシーではなく古着屋が主人公
なのかは観ると分かり、観ないと分からない
(当たり前だ)。しかしこの選択こそが、映
画を格段に面白くしたといっていいだろう。

バンクシー本人もインタビューを受け(穏や
かでユーモア混じりでおもしろい)、作品も
紹介される。いろんなウォールアートが出て
くるが、やはりバンクシーの作品は間違いな
くアートと呼ぶにふさわしいものである。

ティエリーはバンクシーの薫陶を受けて自分
の古着屋を放り出してアーティストになろう
とするのだが、その二番煎じ感がまた絶妙で
ある。

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