2020年9月29日火曜日

追想

 
☆☆☆  アナトール・リトヴァク  1957年

イングリッド・バーグマン。
ロッセリーニとの結婚生活が終わり、ハリ
ウッドに戻ってきての復帰第1作で、2度目
のアカデミー主演女優賞。これぞまさに女
優、というキャリアですな。

原題は「Anastasia」。ロマノフ王朝の血を
引く皇女アナスタシアをめぐる話なのだから
当然で、ひねりが無いといえば無いが、邦題
の「追想」では何を言いたいのかよくわから
ない。
我こそアナスタシア、というひとが何人も名
乗り出たというのは実話らしい。上流階級の
人間に仕立てるために庶民の娘を教育すると
いう筋は『マイ・フェア・レディ』のようだ
が、あちらの監督はこないだ観た『ガス燈』
のジョージ・キューカーだった。
実は最後まで観てもすっきりしない映画で、
結局イングリッド・バーグマンは何だったん
だ…。

共演のユル・ブリンナーは「王様と私」で有
名なひとだが、スキンヘッドで独特の雰囲気
がある。プーチンの役とかもできそう。

                        8.30(日) BSプレミアム




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