2021年2月12日金曜日

HOUSE

 
☆☆☆★★★   大林宣彦  1977年

目黒シネマにて、大林宣彦の追悼特集。
ずいぶん久しぶりに来た。ブログを調べてみ
ると2017年4月に『裸足の季節』を観て以来
ということだ。美しい5人姉妹が出てくるトル
コ映画だった。

1本目は大林のデビュー作。ずっと観たかった
ので、35mmフィルム上映で観ることができ
て感無量。

映画を撮る前から名物CMディレクターだった
とはいえ、初めてがこれとは、あまりに大胆
不敵である。のっけから、画と音の切り貼り
の自由奔放さ、遊び心と純粋さと野心のほと
ばしりに圧倒されると同時に、晩年の『花筐
/HANAGATAMI』のムチャクチャさは既に
ここに萌芽があったのかと驚嘆しきりだった。
池上季実子をはじめとする7人の女の子たち
が次々と屋敷に食べられていくというオカル
トホラーなのだが、手法があまりにも斬新す
ぎて怖がっているヒマがない。異色作であり、
傑作。
画像はピアノに食べられる「メロディ」。

                               1.26(火) 目黒シネマ




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