☆☆☆★ 山田洋次 1970年
「"家族"の映画50本」の締めくくりは、山田洋次みずからの
作品、その名も『家族』。かなりの異色作、といって過言でな
いだろう、奇妙な日本縦断記である。異色作といったのは、
物語につきまとう「死」の気配が、なんだか「らしくない」という
気がしたからだ。いつも外角低めにシャープな球を決めてくる
山田監督の、高めに浮いた「暴投」のような気がしてしまう。
一家族が、列車で長崎から中標津まで北上するという試み、
アイディアがとてもおもしろいし、それ自体は成功しているの
だけれど、ある登場人物の死に違和感を禁じえないところも
あり、ちと減点。
3.20(火) BSプレミアム
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