2016年2月15日月曜日

雪之丞変化


☆☆☆          市川崑        1963年

ふたたび市川崑映画祭。

特集上映では、だいたい予告篇が毎回同じものなので、
一度観ればじゅうぶんだ。なので始まるまでipodを聴い
ていることが多い。この時は直前までNegiccoを聴いて
いて、本編が始まった途端、あまりの世界の違いに頭が
混乱してしまった。いや、全部私が悪いんですけどね。

たぶんわざとなのだが、かなり古めかしい「仇討ち」物語。

長谷川一夫演じる女形が、復讐を果たすために相手に近
づく。復讐相手の娘は将軍の妾だったりするのだが、サクっ
と一瞬で惚れられてしまう。な、なんて都合のいい…。もち
ろん復讐に利用するのだが、うーむ。いかんせん、長谷川
一夫が普通に化粧してるおっさんにしか見えないのが難点
である。私の眼が曇っているのか。あるいはデジタルリマス
ターの弊害か。

美しい若尾文子は一見の価値あり。

                                             2.3(水) 角川シネマ新宿


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