2016年2月9日火曜日

ビッグ・シティ


☆☆☆★        サタジット・レイ      1963年

今作も、舞台はカルカッタ。
のみならずこちらでも、さっきチャルラータを演じてた女優が
主演を張っている。きっと中期サタジット・レイのミューズだっ
たのだろう。

今度はチャルラータは(チャルラータではないが)中産階級の
奥さんである。夫は銀行員なのだが、子どももおり、夫の両親
とも同居しているので、生活はラクとはいえない。

そこで家計の足しにするため、アルバイトを始める。
ところがこの元チャルラータがミシンのセールスに思わぬ才能
を発揮し、グループリーダーに抜擢されるほどになる。労働に
喜びを見出しはじめた妻に、複雑な感情を抱く夫。もともと短期
の約束だったとかいって妻の仕事を辞めさせようとするのだが…。

都市で生活すること。それ自体が主題となっているわけである。
つまり、なんとなく村上春樹的。

                                                            2.2(火) 早稲田松竹


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