☆☆☆★ サタジット・レイ 1963年
今作も、舞台はカルカッタ。
のみならずこちらでも、さっきチャルラータを演じてた女優が
主演を張っている。きっと中期サタジット・レイのミューズだっ
たのだろう。
今度はチャルラータは(チャルラータではないが)中産階級の
奥さんである。夫は銀行員なのだが、子どももおり、夫の両親
とも同居しているので、生活はラクとはいえない。
そこで家計の足しにするため、アルバイトを始める。
ところがこの元チャルラータがミシンのセールスに思わぬ才能
を発揮し、グループリーダーに抜擢されるほどになる。労働に
喜びを見出しはじめた妻に、複雑な感情を抱く夫。もともと短期
の約束だったとかいって妻の仕事を辞めさせようとするのだが…。
都市で生活すること。それ自体が主題となっているわけである。
つまり、なんとなく村上春樹的。
2.2(火) 早稲田松竹
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