☆☆☆★★ 小津安二郎 1958年
デジタルリマスター版というのを鑑賞。
小津の初カラー作品で、監督みずからカラーフィルムを
選定したとのこと。"赤いやかん"はその成果ってことか…。
それにしても異様だった。
初めて観たはずなのだが、たびたび既視感に襲われる。
『秋日和』は観た、『彼岸花』はまだ、と思ってたけど、もし
かして逆だったか……いやそんなはずは……と、何度も
疑心暗鬼になるほど。小料理屋で佐分利信、北竜二、
中村伸郎が女将をからかうシーンなんてものすごく見覚
えがあるのだが…。
しかし自己模倣を繰り返す小説家は二流扱いされるのに、
「毎回同じ話かよ!」とツッコまれるのを待っているとしか
思えない小津が超一流というのは、これいかに。
映画においては話が同じだろうと、そんなことは関係ない
ということになる。しかし『秋刀魚の味』とかおもしろいんだ
よなぁ。
1.20(水) BSプレミアム
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