2020年2月13日木曜日

読書②


『ひと皿の記憶 食神、世界をめぐる
四方田犬彦 著    ちくま文庫

文学、映画、音楽、とにかく何にでも造詣が
深すぎる四方田センセは、当然ながら食べ物
にも一家言ある。世界中を旅し、いろいろな
国の大学で教鞭もとってきた批評家の、食に
まつわる書き下ろしのエッセイが本書なのだ
が、これがまたどこまで本当でどこまでハッ
タリか分からないのはいつものことで、わり
とおもしろい。
タイを旅行しながらタイの項目を読むために
携行したので、イサーン地方の昆虫食のくだ
りなど読んでちょっと食べてみたくなったが、
実食する勇気は出ず。ピョンヤンのホテルを
抜け出してお粥を恵んでもらった話など虚飾
のないルポになっているし、八ヶ岳の別荘の
まわりに生えるきのこや、幼い頃に美食家の
祖父に連れられて食べた鮎のエピソードなど
も印象的。











『生きづらさについて考える』
内田樹 著   毎日新聞出版

新しめの内田センセの文章を集めた本。
政治、教育制度、人口減少、若者の動向など。
若者への提言、若者の行動の分析が増えてき
ている印象。

定期的に内田樹の本を読みたくなるというこ
とは、やはり好きなんだろうか…。


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