読書③
『82年生まれ、キム・ジヨン』
チョ・ナムジュ 著 斎藤真理子 訳 筑摩書房
クローズアップ現代でも取り上げていたので、
「いったいなにごと」と思い買ってきた。一読、
出だしから惹きつけられて、するすると読了し
てしまった。なかなかうまく出来た小説で、「い
まそこにある」社会問題と、叙述のうまさと、読
者の求めているものと、タイミングと、すべてが
合致した結果という気がする。
著者は放送局のディレクターとのこと。
解説を読んでまたひとつビックリ、という仕掛け
もある。まあこれに関しては、気付かなかったわ
たしが鈍いだけかもしれないが…。
『エンピツ戦記 誰も知らなかったスタジオジブリ
』
舘野仁美 著 平林享子 構成 中央公論新社
「なつぞら」が放送されてるときから読んでいた
のだが、たまたま読み終わったのが最近、という
わけで。
スタジオジブリで長い間「動画チェック」という
ポジションで仕事をしていた舘野さんによる一種
の回顧録である。初めにジブリの広報誌「熱風」
に連載するように提案したのは鈴木敏夫だったと
のこと。しかも
「私は宮崎駿のせいで結婚できませんでした」
という書き出しで、と指定したというのがいかに
も悪徳プロデューサー鈴木敏夫である。
0 件のコメント:
コメントを投稿