2020年2月28日金曜日

火口のふたり


☆☆☆★★    荒井晴彦   2019年

脚本家・荒井晴彦の3本目の監督作。
去年見逃してしまって、まあでもそのうち観る
機会もあるだろうよ、と気長に構えていたらな
んとキネマ旬報のベストワンになってしまった。
ベストワン記念でアップリンクにて限定公開し
たのでいそいそと出かけた。

ひと組の男女以外ほぼ登場人物はなく、しかも
ほぼ全篇にわたってリビドーのおもむくままに
お互いの身体を貪り合うという映画なのだが、
不思議と観終わってもべたついた感じはなく、
むしろ突き抜けた先の爽やかさすら感じる。ぽ
つりぽつりと交わされるセリフがやはり良いね。

男女とはいま絶好調の柄本佑と瀧内公美なのだ
が、瀧内公美のいい女っぷりたるやすさまじい。
『日本で一番悪い奴ら』でもその気前のいい脱
ぎっぷりには瞠目させられっぱなしだった。
瞠目とは「目をみはる」ということで、今回も
己の集中力の限り凝視させていただきました。
ありがたや。

                               2.10(月) アップリンク渋谷


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