2021年7月12日月曜日

メメント

 
☆☆☆★★  クリストファー・ノーラン 2000年

早稲田松竹にて、ノーラン2本立て。
本作は初見で、次の『テネット』は2度目であ
る。2本立てなので『メメント』を観てから
『テネット』か、あるいは逆がいいのか、迷
うところだが、やはり先に『テネット』を観
ると脳がオーバーヒートする恐れがあるので、
この順番にした。

妻を殺され、頭を殴られた衝撃で短期記憶に
障害を負った主人公の主観で進む物語。事件
の前の記憶はあるが、直近の10分前の記憶が
なくなってしまうため、自分の車、住居、知
り合いの顔などは写真を撮り、いろんなこと
をメモする必要がある。そして妻を殺害した
犯人に関する特に重要な情報は、体に刺青し
て刻み込んでいる。

もちろん覚悟はしていたが、複雑な脚本につ
いていくのがやっとで、心地よく振り回され
る113分。断片的に時間をさかのぼっていく
構成が斬新で、途中から順行の時間軸のシー
ンが挿入され、ある時点で交わる。撮影的に
は、ラストシーンから逆行で撮っていったの
だろうか。でないとすべてが「逆つながり」
となり、助監督が発狂しそうである。

主演はガイ・ピアース。キャリー=アン・モ
スは『テネット』のエリザベス・デビッキに
雰囲気が似ていると思う。ノーランの好みな
んだろうか。

                               6.24(木) 早稲田松竹




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