2021年7月2日金曜日

断崖

 
☆☆★★★  アルフレッド・ヒッチコック 1941年

ヒッチコック渡米後の、『レベッカ』に続
く第2作。
ジョーン・フォンテインが夫への疑心暗鬼
に囚われていく様をずっと観ていると、イ
ングリッド・バーグマンがとんでもないモ
ラハラ夫に欺かれて、「どこかおかしい」
と疑いながらもどんどん衰弱していくあの
『ガス燈』を思い出さずにいられなかった。

本作のケーリー・グラントも、平気で嘘は
つくは隠れてギャンブルはするわそれで大
損するわで相当ろくでもない性分ながら、
大スターに殺人犯は演じさせられないから
と、結局いい奴でしたという話で終わって
いる。ヒッチコックは別の結末を考えてい
たが、映画会社に却下されたという。

                          6.14(月) BSプレミアム




0 件のコメント:

コメントを投稿