2021年12月24日金曜日

ワン・プラス・ワン

 
☆☆☆  ジャン=リュック・ゴダール 1968年

ゴダールとローリング・ストーンズというのが
なんだか結びつかなくて、どういう内容なのか
気になってはいた。なぜ今またリバイバル上映
しているのかは理由は知らないが、やってるな
ら観に行くか、ということで。

ローリング・ストーンズが、かの有名な「悪魔
を憐れむ歌」をレコーディングしている様子を
撮影している。初めはあの特徴的なパーカッシ
ョンが入っておらず、テンポも遅めで、レコー
ディングをリードするミック・ジャガーも明ら
かに演奏に満足していない。そして思えばブラ
イアン・ジョーンズのいるローリング・ストー
ンズというのは初めて映像で観る。ブライアン
はセッションには積極的に参加せず、居心地が
悪そうである。レコーディング・スタジオで当
然のようにみんながタバコを吸いまくっている
のはまさに隔世の感。さらにロケクルーの音声
さんが持っている棹の先に付いているマイクの
デカさにも時代を感じる。

レコーディング風景の合間に、革命にまつわる
文章や、探偵小説みたいなものを読み上げるい
ろんなシチュエーションのショートフィルムめ
いたものが挟み込まれる。これがまったくの意
味不明で、実にゴダール的。

                             12.18(土) 新宿ピカデリー




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