2020年8月5日水曜日

パーフェクト・ワールド


☆☆☆  クリント・イーストウッド  1993年

SFのようなタイトルからしてあまりピッ
タリきているとは思えないし、珍しくう
まくいっていない作品に思えた。「完璧
な世界」というセリフは中盤でさらっと
触れられるだけだし、あまり印象にも残
らない。

脱獄犯と人質にとられた子どもとの心の
交流、というような内容で、脱獄囚(ケ
ビン・コスナー)が非常に知能指数の高
い男という設定がちょっと変わっている。
子どもを人質にしながら、車を盗んだり
服を盗んだりして最終的にはアラスカを
目指す。しかし出発地がテキサスなので、
広大なアメリカ、テキサス州を抜けるだ
けでも困難である。今回は警察の幹部の
イーストウッドが追って来るし。

終盤に一宿一飯の世話になった黒人家庭
の父親が子どもを殴るシーンで記憶がフ
ラッシュバックする重要な場面があるの
だが、ここの演出がなんだか間延びして
いて緊張感がない。結局、ケビン・コス
ナーが何をしたいのかよく分からなかっ
た。

                      7.23(木) BSプレミアム



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