2021年10月28日木曜日

クレールの膝

 
☆☆☆★★  エリック・ロメール  1970年

<六つの教訓話>シリーズの5話目にあたる。
"N・アルメンドロスの艶めくカラー撮影に
息を呑む"とパンフレットにあるが、たしか
に冒頭のクルーザーの場面から色の美しさ
にハッとさせられる。うまく説明はできな
いが、全体を通して好きな色調だった。

話はけっこうしょうもなくて、結婚を控え
たジェローム(ジャン=クロード・ブリア
リ)は避暑地アヌシーを訪れ、女ともだち
のオーロラと再会、その知人の娘ローラ
(ベアトリス・ロマン)に興味を抱く。た
だちょっと子どもすぎるなぁと思いながら
も付き合って遊んでいると、その美しい姉
クレール(ローラン・ド・モナガン)が現
れ、ジェロームはクレールのミニスカート
から伸びる膝に一瞬で心奪われる。
ね、しょうもないですね。
ベアトリス・ロマンはこの後もロメール作
品のミューズとして活躍した一方、ローラ
ン・ド・モナガンはこの1作以外にはめぼ
しい作品は無いようだ。

                                10.9(土) 早稲田松竹




0 件のコメント:

コメントを投稿