これが、これこそが「映画」だろうが、文句あるんかいワレ、という
確信を深めるに至ったシリーズ3作目。この映画の何もかもが好き
だ。とりわけ、役者の顔と声が好きだ。
要約してしまえば、広島におけるヤクザの抗争で、たくさんの人が
死にました、という話にまとまる。何が「代理戦争」かというと、大阪
では巨大な二つの組が覇権を争っているのだが、それが大阪では
直接的な殺し合いとして表出せず、大阪の後ろ盾を得た広島の組
どうしが広島で、血で血を洗う凄惨な抗争をするに至っているという
話なのである。ちょうど朝鮮戦争が、ソ連とアメリカの代理戦争で
あったように。
組どうしの関係は1作目よりもさらに複雑になり、親切なナレーション
が無いととてもついていけないほどだが、呉の小さな所帯である広能
(菅原文太)の組が、代理戦争の荒波をなんとか泳ぎきろうと足掻く
わけである。変な話、鶏口となるも牛後となるなかれ、という言葉を思
い出しもするのだが、組織を守るために苦悩するトップの話でもある
わけだ。菅原文太が死ぬほどかっこいい。
3.18(金) DVD
0 件のコメント:
コメントを投稿